狩人と犬
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NHKの木曜時代劇「風の果て」を欠かさず観ている。痛快娯楽時代劇ではなく、簡単に言うと東北の武士の出世の話だ。主人公は出世のスタート時点での選択において、友人に対して負い目を感じて生きていく(自分が行こうと思えば行けた罪を犯した友人の介錯を他の友人に任せてしまう)。が、実際実力も出世欲もあるんで中老まで出世する。介錯をした友人は剣の腕は立つが、自分が切った友人への負い目を感じて出世もせず(できず?)生きていく。他の同門の友人たちとも出世してから対決したりといろいろです。
なんか生真面目な登場人物に、武士版「ふぞろいの林檎」という印象を受けました。藤沢周平ってやっぱ良いのでしょうか。「若いときは足るを知るな。欲張れ」と主人公の義父が言います。「足るを知れ」と偉い人は言います。どっちとも言えないなとこのドラマを見て思います。
「かーぜーのーはーてー」と繰り返す暗ーいテーマ曲を歌っていたら、奥さんに嫌がられました。
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「爆笑問題の日本の教養」というテレビ番組を見ました。「地球のすべては、限られた分子の循環の中にある」「私たち人間の体は一年の間にすべて新しい分子に入れ替わってしまう」という話を食い倒れ人形みたいな教授が語っていました。ヒット曲「千の風になって」もそういったことを歌っているのですね。人が亡くなって火葬にすると分子(煙り)となって地球中にばらまかれるのだそうです。「死んでなんか居ません」とはそういうことなんだ。「生きて死ぬ智慧」という本もそんな事を語っていました。
執着をゼロにするなんてことはまずできないし、上記のような理屈がすべてを解決するわけでは無いだろうけど、とりあえずこんなことを考えていたら、週前半の執着から来た落ち込みからは抜けられたような気がしました。
山で風に吹かれたいわい。
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ジムジャームッシュ監督のブロークン・フラワーズを見ました。「え?それで?」というのが素直な感想です。何もおこらなさかげんが物凄いのが、この監督の特徴だったことを忘れてました。心温まる物語を勝手に期待してました。物語を求めるってことは起伏を求めるって事で、普通の欲求だと思いますが、偉い人は人生に物語を求めるなとかいいます。どうなんでしょう?もちろんそんな説教をたれるための映画でもないですね。
音楽が良かった。「林檎追分」をジャズの人がカバーしたのを聴いたことがありますがそんな感じでした。ファンキージャズなんだけど演歌的な味がある。まだまだ世界にはいろんな音楽があるんですね。記念に一曲ダウンロードしました。
Broken Flowers (Music from the Motion Picture)より
Yekermo Sew / Mulatu Astatke
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