2019年 5月 2日 3日 奥能登ライド
2019年 5月 2日 3日、 能登半島の 一周コース いわゆる「ノトイチ」は無理でしたが 半島の先端1/3程度を一周する初めてのロングライドをしてきた。
これからの人生の中で 確実に取ることはできないであろう大型連休、 そして現在51歳という年齢で 最大限行けるコースを考えてみた。
しまなみ海道は移動時間があまりにも長すぎる、浄土平は通常の土日でも楽々行けそうだ。そこで日本海側の地図を見ながら考え、能登半島なら、常に日本海を見ながら走ることができるではないか!以前甥っ子が能登半島を巡ったような話も聞いたことがある
最終的に丸パクリできそうな ブログの記事を見つけたので宿も含め参考にさせていただき、1日目100 km 2日目60kmのまだ走ったことのないロングコースに決めた。
宿は格安の民宿で ネットで調べると満室となっていたが ダメ元で電話をしてみると 六畳一間の部屋が空いているというのでお願いした。到着できるかどうかも心配だったので、夕飯なしでチェックインは21時でお願いした。
チャリを車に積みスタート。石川県輪島までは5時間ちょうどかかる計算。家を早朝2時半に出発した。5時間のひとり旅はかなり退屈だろうなあと考えていたが、サチモスの新譜やラジオを聴きながらどうにか やり過ごした 能登半島が近づくにつれ 日本海の景色も素晴らしかったことも要因だ。
輪島の道の駅に到着する手前のコンビニ の駐車場で準備をすることにした。食事は日帰り登山に行くぐらいの内容でおにぎり二つと、行動食はいつもの5個入りパンを2セット購入した。自動販売機が豊富にあるということなので水分はペットボトル2本程度とした。
同駐車場で事前に購入したミノウラのキャリアを取り付けてみたが、今回持参したスタンド兼用ツールの六角レンチだけでは完成することができなかった (スパナが足りなかった)。泊まり道具をキャリアにくくりつけることができなくなることを想定してリュックを持ってきていて本当によかった。
持ち物は ロードバイク一人旅の本で 五郎さんが紹介していたのを参考にした。登山の時と同じく 持ち物リストは作っておいた方が今後もいいようだ。
車は道の駅輪島の有料駐車場に停めた。最終的に かかった駐車場代は翌日13時着で1000円。
気温の状況に応じて 対応できるようにいくつかのパターンで服を用意していた ライドする二日間は 朝は13°程度 日中は17°ぐらいになる予報 だったため服装は最終的に以下の通り。上はサイクルジャージにアーム カバーその上に Rapha のウィンドブレークジャージ。 下はサイクルジャージにレッグカバー。二日目は ちょっと気温が高く パット付きのアンダーパンツに ハーフパンツを。上はドライの長袖 T シャツ 。2日分の上下のジャージを用意すべきだった。また ダウンヒルでちょっと寒さを感じたとき用の ウィンドブレーカーのベストがいると思った。
スタートは街中をしばらく走り、すぐに左手に海を見ながら走るコースとなった。風もなく快適。意外とチャリダーは少なく追い越されるようなことはなかったが、途中で何回か挨拶を交わす。全部で20組にも満たなかった気がする。もっとうじゃうじゃいると思っていた。
途中荷物の整理を するために泊まってゴソゴソやっていると、ベテランぽい人が「メカトラブルですか?」とわざわざ戻ってきてくれた。石川の人は優しい。その後も景色のいいところで チャリをスタンドに立てて 撮影していると地元の50代くらいの女性が「一緒に撮りましょうか」と声をかけてくれた。その方とは白山登山のことなどちょっと話をした。日焼けでボロボロだった私の顔を見て、化粧水を貸しましょうかとも言ってくれた。
とにかく夕方までに 宿に着くために 必死であった。なので観光地的な部分に足を止めることはほとんどなかった。途中千枚田があり専用駐車場まで完備!田んぼを観光資源にするなんて、なかなかやるなぁと感心していた。サイクルスタンドがある休憩所もあり、能登半島チャリダーに優しい場所だなと感心。道を聞けば 農家のおばちゃんも 優しく教えてくれる。観光が充実している町は 観光客への接し方について 子供の頃からしっかりした教育を受けているのだろう。石川県とても好印象である。
変化に富んだ海岸線の景色は飽きることがない。椿展望台まで 結構な坂があったが、登り切った後の絶景は最高であった。友人やチャリをやっている弟と甥っ子にLINE を送った。初日の後半では海の向こう側になんと北アルプスが見えた。なるほど能登半島ならではの景色だ。
コースは細かいアップダウンが多く、下りで 適度に足を休められるので、最終的に筋肉痛にはならなかった。だが二日目の坂で無理をしたのか 左の膝の裏の筋肉がおかしい。やはりこの年齢は無理が効かない。2.3日休まないと回復しないのだ。
基本的に 全て海岸線を走れるコースなのだが、途中道を間違えてショートカットしてしまったかもしれない。宿には17時半到着。私の他に2台ロードバイクが止まっている。友人に冗談で 美人女将が待ってるぜと伝えていたが、美人とは行かないまでも 40代 中ばぐらいだろうか可愛らしい感じの女将さんだった。
宿は古民家風というよりは、昭和の古い家。漁の船がすぐ近くに停まっている海の見える宿だ。泊まった部屋は六畳一間。天井に木の枠が見え、入り口はガラスの障子戸。昔住んでいた家を思い出す。決して悪い印象はない。
夕飯は近所の居酒屋で。日焼けでボロボロの私を見て、店の若い女の子は対応が冷たかったが、おかみさんは優しかった。せっかくの海沿いの店なので 刺身をおまかせで頼む。ちょっと待たされてから来たのは タコとタイとマグロ。タコの味が濃く 他の二つも美味しかった。その他に自家製チャーシュー丼と生ビール2杯でお腹いっぱい。隣の席では常連らしき漁師のおっちゃん3人が水揚げした魚の大きさなどの話で盛り上がっている漁師と言うと大変な職業というイメージがあるが、大漁とか大きいサイズが取れたとか、そんな内容の話を聞くと楽しく仕事をしているなと思った。
翌朝は 7時に朝食。7時半頃残り60 km 走るべくスタート。前日の疲れは 残っている。特に尻の痛み。何かグッズで解決する方法はないだろうか。風も向かい風。いろいろ試行錯誤しているうちに 下ハンドルを握ると前傾姿勢が取れ空気抵抗も少なくペダルにも体重が乗っているようだ。そしてそのぶん尻に体重がいかないため向かい風が辛くなった時は、この方法がいいのかもしれない。ペダルも 腿の筋肉を使わずよく回るような気がする。
二日目は海岸線ぎりぎりの道を使い最終的に国道1号線を渡って輪島に戻る予定だった。だが海岸線の道は途中で行き止まりがあったり、戻る時に急な激坂があったりとなかなか苦労した。しかし良い面もあり、 車では絶対入れないような 漁村の小さな道・漁村ならではの風景などをゆっくり見ながら走ることができた。気分は火野正平。
1号線は覚悟はしていたが車の通りも多く、しかもほとんど坂道。シャリバテだけは避けようとしっかり食べ水分を取り細かく休みながら 進んでいき終着点の輪島に 1時頃到着。
今回のコースで 不便を感じたことといえば、観光マップを 頻繁に見ることがあったので、それを取り出しやすいようにするトップチューブバッグとレンズに貼る老眼鏡が欲しくなった。
サイクルコンピューターは全く使わなかった。と言うか買ったが壊れた。むしろない方が良かったとさえ感じる。例えば 坂の斜度とか、残り何キロとか 見える化するってことがいいこととされているが 見えない方が あれいつのまにか着いちゃったとか思いもしない景色に出会えるとか 良いことがあるのかもしれない。アンチ見えるか で行ってみましょうか。なんつってな。
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